顧客セグメント分析
既存の顧客とのより良い関係を築き、利益を伸ばすためにはその顧客の望んでいるアプローチを実施していく必要があります。まず顧客の属性や購入内容、行動などのデータを活用して顧客を分類します。その傾向により、顧客の望むであろう「チャネル」「お勧めするサービスや商品」「お勧めするタイミング」を把握して、様々なプロモーションを計画します。
顧客が消費者の場合、企業の場合または業種によって「顧客情報」「購買履歴」「契約履歴」「担当営業活動内容」「修理履歴」「支払データ」「DM・メール」「カタログ送付」など、分析に必要なデータの種類は変わります。企業内に蓄積されている顧客に関連するデータを整理統合して、実際に営業活動をする部署やプロモーション活動するマーケティング部署など、現場で自由に利用できるようにすることが、顧客との接点を活性化させてより効果の高いアプローチを試行錯誤できるようになります。
「中部地区の製造業で、過去3年間3000万円以上受注していて
今期まだ営業部長が訪問していない顧客は」
「流通業で昨年度受注額が10%以上増加していて、
データバンクの格付けが3年連続で70点以上で、今期の新製品をまだ契約されていない顧客は」
「冬のキャンペーンには参加してアンケートデータを書いたが、
直近2ヶ月間受注が無い30代の女性顧客」
このような顧客分析は、
●大量のデータを取り扱う
● 利用者の操作は簡単でビジュアル
●データのクレンジングや統合が必要
● 試行錯誤が前提なので高速処理
●セキュリティに配慮が必要
●時間と共に変化する分析がある
●分析内容の変化が激しい
というような特徴があります。
業務系で利用される仕組みやデータベースとは別の観点から、利用に耐え得る環境やツールを選定することが重要になります。仮説検証のサイクルを現場に解放して、費用対効果の高いターゲティングと実施、評価のスピードアップを図り、市場の変化に素早く対応する組織をサポートします。営業活動投資、マーケティング投資を最適化するために、企業の重要なインフラとなります。
一般消費者向け販売活動の場合
顧客関連情報は、店舗やネットショップサイトから生のデータを収集します。POSのジャーナルデータ、会員カードと紐付いた購入明細、ポイント蓄積履歴、ポイント利用履歴、キャンペーン参加実績、商品情報、店舗情報、会員の年齢や住所・趣味・職業など様々な属性情報を活用します。
顧客デシル分析、RFM分析など一定の条件によって、顧客のタイプを分類してその人数比や地域別の動向、昨年度との推移をレポートします。またここでタイプ別の顧客を抽出してそのターゲットに対して属性にマッチしたチャネル(メール、DM、TEL...)で嗜好に合う商品やサービスを勧めるプロモーションを実施します。利益を生む優良顧客と商品の関係を分析して品揃え陳列の工夫をしたり、離反顧客をはっきりさせてその対策を取って来店を促すなど、様々な活動のための戦略やターゲティングを行います。
法人営業の場合
過去の取引情報、基本契約、支払いデータなどのデータ以外にも、帝国データバンクや商工リサーチなどの格付け情報、業界別の外部から購入できるデータもあります。また営業が活動して取得してきた顧客内の情報や、活動履歴による顧客との面談情報・見積提出・提案書提出・イベント展示会への参加など企業としての接点と企業内個人との接点の両方で、有効な情報を統合して一元管理します。
新商品やキャンペーンなどでより効率良く案件を立ち上げる為のターゲティングに営業本部やチーム内ミーティングで利用することができます。現場で仮説を立てて絞込みをした企業にアプローチをかけ、その結果を検証して次の仮説の精度を上げる、「今どこに行けば売上をあげられる確立が高いのか」「営業活動で取りこぼしている企業はどこか」という戦略を引き出すことが現場に求められています。

顧客動向レポート分析
店舗などから収集したデータから、
昨年度から比較した顧客の動態変化、デシル分析、RFM分析、ベストランキング、ワーストランキング、地域別の比較、価格帯別の購買顧客、売れ筋の商品ランキング、などのレポートを作成したり、自由な条件に合致する顧客を抽出します。

超高速データウェアハウス専用データベース RedBrick Warehouseを利用して、数年間分のデータを蓄積しても利用に耐え得る環境を構築します。レポート作成&参照用には、クライアントPCに様々なOLAP製品を用意しています。
高度な分析やグラフを必要とする本部や企画スタッフ
管轄範囲のデータを抽出することが目的の現場ユーザ
推移やアラートを中心に全社を把握するエグゼクティブ
利用される立場ごとに最適なクライアント環境を組合わせることで、セキュリティに配慮しながらも効率良く現場に受け入れられやすいシステムを構築します。
顧客変化・履歴分析の仮説検証
第一点は長いお付き合いが前提の法人営業で利用する場合、また時にはカード会員など一般消費者を対象としても5年10年という単位でのお取引になる場合もあります。時間と共に変化する顧客の状況とその時々のプロモーションやその結果、そのタイミングでの取引の実績など、長いお付き合いの顧客を正確に把握するには、時間と顧客の状態変化も見逃すことはできません。
二点目はレポートではなく、営業が今から訪問するターゲット・キャンペーンで新商品売り込みの為のメール先など現場がすぐに絞込みに使い、その結果を検証するためには視覚的に非常に簡単に顧客を把握できるクライアントが必要です。

TimeCubeシリーズは、時間のオプションつきの検索を標準でサポートしています。
「評点60点以上で従業員200人以上の顧客」 →
「過去3年間連続して評点60点以上で、10年前からずっと従業員200人以上の顧客」
「30代の女性会員で昨年度20万円以上購入した顧客」 →
「30代の女性会員で過去3年間連続して20万円以上購入していて会員になってから半年以内にGOLD会員にランクアップしている顧客」

現場が利用しやすい、顧客を視覚的に把握しやすいという要件を満たすために集合のベン図を利用した様々なターゲティングと分布の分析方法を用意しています。
面積と顧客数が比例することで、顧客分布や変化を可視化します。
また集合と集合を重ね合わせる事で相関関係や、ターゲティング、検証を非常に容易に操作できるようになりました。
効果
精度の高い重点営業活動
新製品、戦略営業キャンペーンの対象顧客の絞込みが、現場で簡単に処理できます。またSFAシステムとリンクさせることで、活動結果の検証も可能です。仮説→ターゲティング→実施→検証のサイクルを現場で行えることで、企画戦略とターゲティングの精度が向上します。無駄な訪問を排除し、客観的なデータを基にした提案型営業で顧客へのサービスが向上します。
また付随効果として営業が収集した顧客情報をSFAにデータ入力をする精度・鮮度も向上します。営業自身がセグメントに利用できることでデータ入力を積極的に行い、全社の顧客情報が早く確実に管理されるようになります。
費用対効果の高いプロモーション活動
広告、メール、DM、チラシなどの宣伝活動にかかる費用とその効果を全体的なヒット率で表すのではなく、顧客別に効果のあった個人をチャネルとの関連、商品との関連、タイミングとの関連とそれぞれに検証することが可能になります。顧客の嗜好に合った、プロモーションを実施することで購買意欲や来店率をあげるだけでなく、「私のことを理解してくれている企業だ」というロイヤリティも向上します。つまりこの企業からのメールは必ず読む、この企業なら友人に勧められるなどバイラルマーケティング、アフリエートプログラムも成功させる活動がより少ない予算できめ細かく実施できます。
またターゲット顧客のリスト抽出やDM発送済みのフラグを顧客マスタに付けるなど、今までは避けられなかった情報システム部の工数も不要になります。