XMLと電子カタログ
XML(eXtesible Markup Language)は、複雑な情報構造を、企業間、または業界を超えての交換するために生まれた情報フォーマットです。XMLでは、各データに“タグ”と呼ばれるラベルをつけることで、データの並び順や構造の変化に柔軟に対応します。この特性を利用することで、取り扱い商品に依存して項目が変化する傾向の強い電子カタログデータ等に利用が可能です。
たとえば、書籍と雑誌。書籍には、それぞれ「著者」がいますが、雑誌には「著者」が特定されない場合があります。また、CDとDVD。音楽は主な著作権者は、作詞・作曲・歌手ですが、映像は多岐にわたります。
さらに、もともと管理されている情報システムの形態によって、そのフォーマットも異なります。たとえば、海外向けにはメインフレームで情報管理していて、国内向け専用に日本語まで付加した情報を別のC/Sシステムで管理されている場合などがそれにあたります。
これまでは、あたらしい商品を扱うことになった場合は、都度、その情報を格納するデータベースの構造を変更していました。また、まったく異なるシステム間で情報を交換するためには、厳密なデータ交換フォーマットの設計と実装が必要でした。このような作業は、環境変化が激しい昨今の経済事情では、大きなストレスとなって企業に悪影響を与えています。
XMLはこれらの中長期的に発生するコストを削減し、急激な環境変化に対応することを可能にする次世代の情報フォーマットなのです。
あらゆる情報を一元管理
いままで、商品マスタから始まるカタログ情報は、目的別やカテゴリ別に分けられて作成され、それぞれバラバラにメンテナンスされる傾向がありました。これは、現在主流となっているテーブル構造型の情報管理の形態が、多種多様な情報を幅広く扱うためには不十分な形態のためでした。そもそも、テーブル構造型=リレーショナル型の情報管理は、「1
fact in 1 place(一つの事象は一箇所で管理する)」が根底に流れるものです。しかし、運用上のパフォーマンスと設計・管理形態の実装上の問題から、本来一箇所で管理されるべき情報をバラバラに管理してしまっていたのです。
XMLによる電子カタログソリューションでは、本来ひとつであるべき情報をそのままの形で格納することができます。XMLの特徴を生かし、将来的な拡張も保障しながら柔軟性にすぐれた電子カタログシステムの提供を可能としています。
「ここに、絵を挿入 『RDBで複数商品を管理している例とXMLで一つに管理されている例』
効果
メンテナンスコストの削減
これまでより、より頻繁に行われるであろうデータ項目の設計変更。XMLデータベースを利用した本ソリューションであれば、システム設計等や設定作業などの作業をほとんど必要とせずに、データ構造の拡張が可能です。よって、中長期的なデータベース管理者のコストが大幅に削減できます。
多様なフォーマットに容易に変換
カタログシステムの性質は、たのシステムと連携する性格が強い点が上げられます。フォーマット変換が容易なXMLであれば、WebサービスなどのオープンなXML技術をベースにしたシステムには容易に対応できるだけでなく、CSV等の可変長ファイルにも容易に変換でき、電子カタログシステム以外に間接的に発生するであろう連携のためのコストも削減可能です。
ビーコンITでは、ETLツールWaha! Transformerやメッセージング型ミドルウェアEntireXをあわせたご提案をしており、既に様々な業界のお客様での運用を実施いただいています。
事例
・株式会社ムラウチ ネット戦略を支える高性能XMLデータベース ~全商品のカタログ情報管理にTaminoを採用~
パソコン、家電製品からCD/DVDソフトまで、数十万点という膨大な数の商品を扱うムラウチのオンラインストアは全商品のカタログ情報をXML化し、それらを管理するXMLデータベースとしてTaminoを採用。充実した情報提供を行うとともに、多くの顧客が利用するECサイトとして高い性能と信頼性を達成し、常に新しい挑戦を続ける同社のビジネスを支えています。
・株式会社アシックス XMLデータベースで商品画像・カタログ管理 ~基幹システムとも連携し、売上拡大を図る~
「スポーツは世界のことば」をスローガンに掲げる総合スポーツ用品メーカー アシックスは商品の画像やカタログ情報をXML
化し、XML データベース Taminoで一元管理。既存の基幹業務システムとも連携した、全社統一の商品画像・カタログ管理システムを構築しました。商品情報一元化による業務効率の向上と共に、第一線の営業担当が最新情報をもとにした商品提案を行える環境が整い、全社としての売上拡大を狙っています。