1996年、System
i上のERPを自社開発からJDEdwardsに移行した際、基幹系システムと情報系システムを分割するというコンセプトから、多様なレポートリクエストにユーザフレンドリーなExcelで迅速に対応できる多次元データベースHyperion
Essbaseを導入しました。順調に成長・成熟したOLAPは、営業向けには戦略の重要な指標となる患者数や出荷・実消化データ、経理向けには事業部を横断した売上・コストデータを提供するレポーティングシステムとしてその価値を高く評価されています。しかし同時に、この10年で様々な課題も生みました。

当初の開発最盛期には担当者4名で、Application80、DB135、プログラムやデータの総数は3,200を超え、更新プロセスの複雑さも頂点に達していました。バクスターは3社に会社分割したことを契機にその後の開発や運用は、より少人数で行わなければならず、データの精度と鮮度を保つことが難しい状況でした。プロセスの保守性の低さがデータの正確性を低下させ、キャパシティや資源の枯渇を引き起こす原因ともなりました。さらに、週中にトラブルが発生した際、サービス停止で対応することが多く、ダウンタイムが長期化する傾向にありました。複雑な更新プロセスは、以下2つの限界を生み新規開発も困難にさせました。
ひとつは、不要なApplication/DBやプログラムやデータがサーバに残留することでサーバの「容量的限界」でした。そして、大量データ処理のプログラムは、毎朝9時のサービスインに間に合わず「時間的限界」にも達していました。
営業向けの出荷・実消化・患者などのデータは個々のDBに点在していたので、それらを一度に比較検討することができませんでした。組織や品目分類の変更の際、一時的に集計値に誤差が発生する問題もあったため、ユーザからもデータの集中・正確性に関する要求が高まり、「Essbaseスクラップ&ビルド」プロジェクトの立ち上げとなりました。

【具体的な改善事項】
1.冗長な構成やタイミングを改善
2.冗長なプログラムとDBの撤廃
3.冗長なEssbase ApplicationとDBの撤廃 基幹系データをEssbaseに自動ロードすることを目的にツールを検討しました。
【必要な機能・検討項目】
・基幹システムから直接かつ柔軟にデータ抽出
・基幹システムとWindows文字コードのギャップを吸収
・データの加工が容易である
・Essbaseに対して直接データロードができる
・データフローがひと目でわかる
・単一ソフトウェアである
その結果、インタラクティブなシステム間のデータ連携ができるBeaconIT Data Empowerment
Suiteの導入を決定しました。
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